国家知識産権局が2018年度のデータを発表 （2019‐1）

    2019年1月10日、国家知識産権局は、北京で2019年第1回記者会見を開催し、特許・実用新案・意匠、商標、地理的表示、集積回路に関する統計データを発表した。

    2018年の中国発明特許の出願件数は合計154.2万件で、発明特許の登録件数は合計43.2万件であった。その内、国内出願人による発明特許の登録件数は合計34.6万件で、国内出願人による発明特許の内、職務発明が32.3万件で全体の93.3％を占め、非職務発明が2.3万件で6.7％を占めるものであった。また、中国の発明特許登録件数ランキングの第1位はファーウェイ技術有限公司（3,369件）、第2位は中国石油化工股フン有限公司（シノペック）（2,849件）、第3位は広東欧珀移動通信有限公司（OPPO）（2,345件）で、第1位～第3位までを中国企業が占める結果となった。

    国家知識産権局が受理した特許協力条約に基づくPCT国際特許出願は5.5万件で、前年同時期に比べ9.0％増加した。

    2018年に審査を終えた発明特許出願は80.8万件、実用新案登録出願は187.4万件、意匠出願は66.7万件であった。特許復審請求件数は3.8万件で、結審件数は2.8万件であった。無効審判請求件数は0.5万件で、結審件数は0.4万件であった。

    2018年の中国商標登録出願件数は合計737.1万件で、商標登録件数は500.7万件であった。その内、国内商標登録出願は479.7万件で、マドリッド協定議定書に基づく国際登録出願制度を利用した商標の国際登録出願件数は6594件であった。商標審査を終えた案件の件数は合計804.3万件で、商標の出願から登録に至るまでの期間が6か月以内に短縮された。商標評審委員会への審判請求件数は32.2万件で、結審件数は26.5万件であった。商標拒絶理由不服審判の審理期間も7か月以内に短縮された。

    2018年、中国における地理的表示製品保護申請の受理件数は67件で、地理的表示商標として登録が認められた件数は961件であった。また、新たに地理的表示製品の専用マークの使用が認められた企業は223社であった。

    2018年、国家知識産権局が受理した集積回路配置設計登録出願は4,431件で、前年同時期に比べて37.3％増加した。集積回路配置設計について登録証が出された件数は3,815件で、前年同時期に比べて42.9％増加した。

    統計データによると、2018年の中国全土の特許・実用新案登録・意匠に関する行政処分・取締件数は7.7万件で、前年同時期に比べて15.9％増加した。その内、特許（発明特許・実用新案登録・意匠）紛争の件数は3.5万件（権利侵害紛争件数が3.4万件を占める）で、前年同時期に比べて22.8％増加した。特許虚偽表示等詐称に関する取締件数は4.2万件で、前年同時期に比べて10.9％増加した。商標法違反による取締件数は3.1万件で、被害総額は5.5億元にのぼるものとなった。また、2018年には中国初の集積回路配置利用権侵害紛争に関する行政処分が行われた。知的財産権のライセンス・フィーの輸出入総額も350億USDを超えた。特許、実用新案、意匠及び商標について質権を設定した融資総額は1224億人民元となり、前年同時期より12.3％増加した。その内、特許、実用新案及び意匠について質権を設定した融資額は885億人民元で、前年同時期に比べて23％増加した。質権設定した項目は5,408件で、前年同時期に比べて29％増加した。

（国家知識産権局ウェブサイトより改編）