中国国家知識産権局が2019年上半期の統計データを発表(2019-07)
2019年7月9日に、中国国家知識産権局は2019年度上半期の特許・実用新案・意匠、商標、地理的表示及び集積回路配置設計に関する統計データを発表した。
1. 2019年上半期の発明特許出願件数は合計64.9万件で、前年同期比で9.4%減少した。発明特許の登録件数は合計23.8万件で、前年同期比で9.9%増となった。そのうち、国内出願人による件数は19.2万件で、その内訳は職務発明が18.3件で全体の95.2%を占めるものであった。また、国内発明特許登録件数トップ3の企業はファーウェイテクノロジ株式会社(2314件)、中国石油化学工業公司(1595件)、OPPO広東省モバイルコミュニケーション株式会社であった。
2019年上半期に受理したPCT国際特許出願件数は2.4万件で、前年同期比で4.9%増加した。そのうち、国内出願人によるものは2.2万件で、前年同期比で2.8%増となった。
2. 2019年上半期の商標出願件数は合計343.8万件となり、前年同期比で4.1%減少した。商標登録件数は合計351.5万で、前年同期比で67.8増となった。2019年6月末時点で、中国有効商標登録件数は前年同期比で35.3%増の2274.3万件であった。
また、2019年上半期の商標評審委員会への商標審判請求件数は合計19.8万件、結審件数は15.9万件であった。中国出願人によるマドリッドプロトコルに基づく商標国際出願件数は2849件であった。2019年6月末時点で、中国出願人によるマドプロ国際商標の累計有効件数は合計3.5万件に達した。
3. 2019年上半期、合計229件の地理的表示商標が登録され、地理的表示製品専用標識を利用できる企業116社が新たに認可された。2019年6月末時点で、累計5090件の地理的表示商標が登録され、累計2380個の地理標識製品が承認された(61件の外国地理的標識を含む)。8295社の専用標識使用企業が認可され、24ヵ所の国家地理的表示製品保護モデル地域が設置された。
4. 2019年上半期の集積回路配置設計登録出願件数は2904件で、前年同期比で45.7%増加した。2487通の証明書が発行され、前期同期比で52.0%増加した。
5. 2019年上半期に中国全土の特許・実用新案・意匠、商標行政機関によって行われた特許・実用新案・意匠権利侵害及び詐称取締件数は6529件で、商標取締件数は1.15万件であった。
統計データによると、外国の出願人による特許・実用新案・意匠の出願件数は7.8万件に達し、前年同期比で8.6%増となった。また、外国の出願人による商標の出願件数は12.7万で、前期同期比で15.4%増加した。外国出願人による特許・実用新案・意匠、商標の出願件数が継続的に増加していることは、外国企業の中国における知的財産権保護及びビジネス環境への信頼の現れともいえる。また、2019年上半期の国内特許出願のうち、職務発明が全体の91.2%を占め、前年同期比で5.7%増加となった。個人の特許出願件数は前期同期比で46.0%減少した。個人の出願割合が減少し続けることからも、国内特許出願構造が良好になっていることが伺える。
(国家知識産権局ウェブサイトより改編)