中国のPCT国際特許出願件数は引き続き世界第1位(2021-3)

  世界知的所有権機関(WIPO)が3月2日に発表した最新の報告によると、2020年、中国が「特許協力条約」(PCT)を通じて出願した国際特許出願件数は6.8720万件に達し、前年同時期に比べ16.1%増加し、引き続き世界第1位となった。2019年、中国のPCT国際特許出願件数が初めて米国を上回った。

 報告によると、新型コロナウイルスの影響を受けているにもかかわらず、2020年に全世界の出願人が提出した国際特許出願件数は引き続き増加している。 2020年、全世界のPCT国際特許出願件数は4%増加し、27.59万件に達し、過去最多となった。PCT国際特許出願件数ランキングの上位5位は、中国(6.8720万件)、米国(5.9230万件)、日本(5.0520万件)、韓国(2.0060万件)、ドイツ(1.8643万件)となった。 マドリッドプロトコルに基づく出願された国際商標出願件数の上位5カ国は、米国(1.0005万件)、ドイツ(7334件)、中国(7075件)、フランス(3716件)、イギリス(3679件)であった。上位10位の出願国のうち、中国は2020年に二桁の増加を実現した唯一の国であり、前年に比べ16.4%増加した。

 なお、PCT国際特許出願人の分類によると、中国の企業や大学が存在感を増している。 2020年、中国華為技術有限公司のPCT国際特許出願件数は5464件で、4年連続で第1位であった(2位以下、韓国のサムスン電子、日本の三菱電機株式会社、韓国のLGエレクトロニクス、米国のクアルコムと続く)。また、PCT国際特許出願件数上位10校のうち、中国の大学が5校(深セン大学、清華大学、浙江大学、大連理工大学及び華南理工大学)ランクインしている。

 

中国知識産権報のウェブサイトより改編